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コーヒー☕️どーぞ ちいさな魂と太陽 1

昔々まだ時と言うものがなかった頃


小さな魂が神様にいました



「僕が誰だかわかりましたよ!」



神様答えました



「それは素晴らしい!で、君は誰なの?」



小さな魂は力いっぱい叫びました



「僕は光なんです‼︎」



神様もにっこりして大きな声で答えました



「その通りだ  君は光だよ」



小さな魂はとっても幸せでした

だって神様の王国にいる魂の全てが

知りたがっていたことを知ったのですから



「わーい  僕たちってなんて素敵なんだろう」



ところがしばらくすると


それだけでは満足できなくなりました


小さな魂はなんだかムズムズしてきたのです


そして自分自身を体験したくなりました


そこで小さな魂はまた神様の所へ戻ってこう言いました



「ねぇ神様  僕  自分が誰だかわかったから

今度は自分の体験したいなぁ  いいですか?」



神様は答えました



「おやおや  君はもう自分自身なのに、それを体験したいと言うのかな?」



「そうなんです」



と小さな魂は答えました



「自分が誰だか知っている事と自分自身を体験することは違いますよね

僕  自分が光だっていうのはどんな感じなのか体験したりしてみたいんです」




「そうか  そうか」



神様はクスクス笑っていました



「それも無理も無いね  君には冒険心が溢れている」



それから神様はちょっと難しい表情になりました



「ただし1つだけ困ったことがあるのだが…」



「困ったことってなんですか?」



小さな魂は尋ねました



「光でないものは何もないってことだよ

私が創った君たちは何もかも全て光なんだ

光以外には何もない

だから君自身を体験するのは簡単じゃないんだよ   だって君と違うものは何もないんだからね」



神様は言いました



「そうなんですか」



小さな魂はつぶやきました


なんだか混乱してきたのです



「こう考えてごらん」



神様は言いました



「君たちは太陽の中にある  ロウソクのようなものだ   君たちは確かにそこにいる  何億、何兆、いや無数のロウソクが集まって太陽を作っている

君たちがいなければ太陽も存在しない

君がいなくても太陽は太陽だが、ロウソクが

1本足りない太陽だ  それは太陽じゃない

完全な太陽ほど明るく輝けないからね

でも、光の真っ只中にいたら  どうして自分が光だと感じられるだろう  それが問題だな」



「でも、あなたは神様でしょう?」



小さな魂は思い切って言い返しました



「何か方法考えてください」



すると神様は微笑んで言いました



「もう考えたよ」



「光の中にいたのでは自分が光だってことを感じられないから、君を闇で包んであげよう」



「闇って何ですか?」



小さな魂私が尋ねました



「闇とは君ではないものだよ」



神様は言いました



「闇って、こわいのかなあ…」



小さな魂がつぶやきました



「怖がろうと思えばね」



神様答えました



「本当は怖いものなんかないんだ

こわいかどうかは自分で決める

だって何もかも自分で作り出しているんだからね

ごっこ遊びのようなものさ」



「そうなのか」



小さな魂は少し安心しました

それから神様は詳しく説明してくれました

何かを体験しようと思ったらその反対のことが起こらないといけないのです



「それは素晴らしい贈り物なんだよ」



神様は言いました



「だって反対のことがなければ何もわかりはしないからね


寒さがなければ、暖かさもわからない

登らなければ、降ることもできない

遅いってことがなければ、早いということもない

不自由がなければ自由もない

右が無ければ、左もない

あそこが無ければ、ここもない

あの時がなければ、今もないんだよ


だから闇に包まれても、拳を振り回したり、大声で叫んだり、闇を呪ったりしなくていいんだ

それよりも闇に対する光でありなさい

腹を立てたりしないこと

そうすれば、本当の自分がわかるし、他の人たちにも本当の君が伝わるよ


光が輝いてみんなに君は特別なんだってことを知らせてやりなさい」



「僕は特別なんだって言ってもいいんですか?」



小さな魂が聞き返しました



「いいとも」神様は笑いました



「全然構わないよ   ただし特別だと言うのは人より優れていると言うことじゃない

そのことを忘れないようにしなさい

みんなが、それぞれ特別なんだからね

それを忘れている者がたくさんいるんだよ

そういう人たちは君が特別でいいんだと見せてやると、初めて自分も特別でいいんだなと思うようになる」



「わーい」



小さな魂は嬉しくて笑いながら飛んだり跳ねたりしました



「僕は好きなだけ、特別になるんだ!」



「そうだとも  今すぐ始めていいよ」



神様も笑いながら、小さな魂と一緒になってスキップしました



つづく…